目では気付かぬ癖

オーディブルで本を聴きながら炊事をすることが日常になった。岩波文庫は抽象概念が多くて耳で聴くだけでは頭に入ってこないが、新書なら意味を追える。

経済がテーマの新書を聴いていると、同じ文末表現が繰り返し使われているのに気付いた。「可能性が高い」「完全には否定できない」など。著者は厳密さを意識しているのだろう。紙の本で読んでいたら、文末表現にそれほど注意がいかなかったのではないだろうか。それまでの文脈から、文として否定になるか肯定になるか分かるので、文末は読み飛ばしているのかもしれない。オーディオブックだと全ての単語がフラットに聴こえてくるので、同じ表現が続くとすぐに気付くのだろうか。

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