見立てられる側の心情

「○○のメッカ・聖地」などの例えを記事でよく使ってきた。イメージしやすいと考えていたからだ。でも、ある時期からやめた。きっかけは「里親」だった。 勤めていた新聞社に里親の会の代表が訪ねて来て、要望を伝えた。当時、犬や猫の…

直せない家の管理人

3か月ぶりに歯医者に行った。歯周病があって、麻酔をして歯茎の中の歯石を取る集中治療をした後の経過観察である。歯並びが悪いので歯垢、歯石がたまりやすい。フロスや歯間ブラシも使ってくださいねと優しく言われたものの、気付けば毎…

虚構新聞が好きだ

「虚構新聞」の作者は記者経験があるのではないかと常々思っている。そうでなければ文体模倣の才が秀でている。記事中では角度を変えた匿名コメントを複数入れて記事の輪郭を彫刻するように見せ、最後は識者コメントで核心を描く。識者で…

記憶の外部装置 Keepとtoodledo

忘れっぽくなり、5分と言わず1分後の自分も他人になってしまう。何をしに来たんだっけ? 何か面白いこと思いついたのに。そんなときにはスマホを見る。 このブログのネタはGoogle Keepに書き留めている。今見ると、35の…

既知から未知への流れ

『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』(倉島保美、講談社)は、認知心理学の知見から「分かりやすい文章」を考察している。本書によると、人間は短期メモリ(記憶)と長期メモリを組み合わせながら情報を処理している。短期メモリを机…