「かもしれない運転」の世界観

免許更新講習だったかCMだったかで一時期、「だろう運転」より「かもしれない運転」をしようというような言われ方をしていた。当時は聞き流していたが、最近は世界をどう見るかという奥深いことを簡単な言葉で言い表したものだと関心している。大げさだけど。

車の運転は決断の連続だ。一方で、自分本来の速さを超えていて、発生する力は桁違いに大きい。決断にミスは付き物だが、力が大きいので起こる結果もとてつもなく大きい。素手では人を傷付けることも難しいが、車だと命すら簡単に奪えてしまう。

そんな世界では、この車間距離ならあの車は割り込んでこない「だろう」より、割り込んでくる「かもしれない」と考えた方がいい。ぶつかって大怪我した後で、割り込んだあの車が悪いと言っても仕方ない。

奥深いことを、簡単で覚えやすいフレーズで言えるのは素晴らしいことだ。

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