既知から未知への流れ

『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』(倉島保美、講談社)は、認知心理学の知見から「分かりやすい文章」を考察している。本書によると、人間は短期メモリ(記憶)と長期メモリを組み合わせながら情報を処理している。短期メモリを机…

一番古い記憶を描写する

先日引用した『自分づくりの文章術』(清水良典、ちくま新書)は実践例を挙げて勧めている。その一つ「最初の記憶を再現する」をやってみることにする。この実践は、記憶していることをできる範囲で描写することを求めていて、記憶の周り…

「奴隷の作文」 共感と悔悟

例によって文章に関する本を読んでいる。予告したパラグラフ・ライティングの続きは、ちょっと後回し。今回は清水良典さんの『自分づくりの文章術』(ちくま新書、2003年)から。 清水さんの娘さんが中学1年生の頃、罰として反省文…