過去のその日の投稿を表示してくれるフェイスブックの機能が楽しみだ。例えば、10年前2012年5月21日にはこんなことを書いている。
消防について調べる宿題。小4次男によると119なのは最後の9をダイヤルすることで落ち着かせるためなのだとか。ダイヤル式の電話機は博物館でしか見たことがないが、記憶で絵も書いた。
今検索してみると、当初112番だったが、翌年には119番に変わったという記事が、「諸説あり」の注釈入りでいくつもヒットする。111は子どもがいたずらで回してしまうという心配から避けたのだが、慌てていると112ではなく、1を3回回す間違いが多かったのだとか。そこで番号を意識して回してもらうために遠くにある9を最後の番号にしたという。(警察が「110番」で消防が「119番」の理由って? 3桁番号が制定された意外な経緯)
私のフェイスブック投稿には「博物館で初めて黒電話を見たとき、次男は穴に指を入れて番号を押していた」とコメントで付け加えている。彼らにとっての電話機のイメージで黒電話を扱おうとしていることがよほど面白かったらしい。
同じ2012年5月21日。中1長男が初めて受けた社会科のテストの問題文で「対蹠点」という言葉を初めて知ったと書いてある。ある地点から見た地球の反対側という意味。緯度経度からの計算方法を調べて、沖縄の対蹠点がブラジルの内陸部であるという、調べるまでもないことを調べたと書いている。その後10年の間に対蹠点という言葉を使ったことは一度もないが、書いた当時は知っている単語が一つ増えたことがうれしかったのだ。たぶん、テストの当事者だった長男よりも。
そんなことを考え、フェイスブックはプッシュ式のタイムカプセルなのだなと思った次第。