2日続けてフェイスブックの思い出話はどうかと思いつつ。これも10年前の投稿から。小学校にNIE出前授業で行ったとき、教室の後ろの壁に「教室はまちがうところだ」の詩が張り出されていた。初めてこの詩に出合った10年前の自分は写真を撮って投稿していた。
教室はまちがうところだ
蒔田晋治「教室はまちがうところだ」
みんなどしどし手を上げて
まちがった意見をいおうじゃないか
まちがった答えをいおうじゃないか
張られていたのは、引用した第1連と、続く第2連に「そんな教室つくろうやあ」で結ぶ「短縮版」だったが、全文はもっと長い。先生に当てられると体が燃えるように熱くなること、何を言ったか自分でも分からなくなったことなど、子どもの気持ちになるところもいい。
詩の題名で画像検索すると、同じように教室に張り出されたり、板書されたりした写真が数多く出てくる。それだけ共感を集めているのだろうし、一方で実現していないからこそ理想として掲げらているのかもしれないとも思う。詩には、みんなで意見や答えを言い合う中で「ほんとのもの」を見つけていくんだとの宣言もある。相手をやりこめるのではない「言い合い」がたくさんの教室にあるといいなあ。