一番明快なハラスメント規定

故あって京都大学の学生寮「熊野寮」のパンフレットを読む機会があった。目次に「ハラスメント加害者にならないために」とあってめくってみると、ハラスメントについて、これ以上に明快な文章は読んだことがないと思った。 人の容姿, …

「にくい」は使いづらいのか

「しにくい」と「しづらい」を、何となく使い分けてきた。その違いが気になるようになったのは新型コロナウイルス検査についての原稿を読んだときからだ。ある検査方法の説明で「検出されづらい」とあった(だいぶ前のことなので記憶があ…

目では気付かぬ癖

オーディブルで本を聴きながら炊事をすることが日常になった。岩波文庫は抽象概念が多くて耳で聴くだけでは頭に入ってこないが、新書なら意味を追える。 経済がテーマの新書を聴いていると、同じ文末表現が繰り返し使われているのに気付…

子ども向けに書く

NIE(エヌアイイーと読む。新聞を教材化すること)を担当していた頃、1コマの出前授業でやっていたのが見出しを空欄にして考えてもらうワークショップだ。国語の単元で新聞が取り上げられるのが小学5年生なので、すべての漢字に読み…

回収しない物語

教養動画配信の「テンミニッツTV」(月額1375円、6月から1980円)を楽しみにしている。今回は武田将明・東京大学総合文化研究科准教授の講義「『ロビンソン・クルーソー』とは何か」を見て考えたこと。 武田さんが、「『ロビ…