目では気付かぬ癖

オーディブルで本を聴きながら炊事をすることが日常になった。岩波文庫は抽象概念が多くて耳で聴くだけでは頭に入ってこないが、新書なら意味を追える。 経済がテーマの新書を聴いていると、同じ文末表現が繰り返し使われているのに気付…

子ども向けに書く

NIE(エヌアイイーと読む。新聞を教材化すること)を担当していた頃、1コマの出前授業でやっていたのが見出しを空欄にして考えてもらうワークショップだ。国語の単元で新聞が取り上げられるのが小学5年生なので、すべての漢字に読み…

回収しない物語

教養動画配信の「テンミニッツTV」(月額1375円、6月から1980円)を楽しみにしている。今回は武田将明・東京大学総合文化研究科准教授の講義「『ロビンソン・クルーソー』とは何か」を見て考えたこと。 武田さんが、「『ロビ…

手と足で違う意味

大工だった亡父の言葉で今も覚えているのは「ティ ハゴーサン」だ。片仮名で書くと外国語のようだが、ティは手、ハゴーサンは汚い様を意味すると分かれば日本語らしく思えてくる。ただし、手が汚れているわけではない。 中学生になると…

「賢者の贈りもの」と”Living On A Prayer”

O・ヘンリーの「賢者の贈りもの」を読むと、頭の中にボン・ジョヴィの”Living On A Prayer”が流れてくる。どちらも苦しい暮らしの中でお互いを思いやる男女の物語だからだろうか。「賢者」…