既知から未知への流れ

『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』(倉島保美、講談社)は、認知心理学の知見から「分かりやすい文章」を考察している。本書によると、人間は短期メモリ(記憶)と長期メモリを組み合わせながら情報を処理している。短期メモリを机…

「奴隷の作文」 共感と悔悟

例によって文章に関する本を読んでいる。予告したパラグラフ・ライティングの続きは、ちょっと後回し。今回は清水良典さんの『自分づくりの文章術』(ちくま新書、2003年)から。 清水さんの娘さんが中学1年生の頃、罰として反省文…

「離脱上等!」のライティング技術

書くこと、書かれたものを扱うことを仕事にしたいので、そういう本を読んでいる。中学数学が怪しい自分には縁遠いと思っていたブルーバックスに「書く技術」という書名があったので読んでみた。『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」〜…

「教室はまちがうところだ」が張られた教室

2日続けてフェイスブックの思い出話はどうかと思いつつ。これも10年前の投稿から。小学校にNIE出前授業で行ったとき、教室の後ろの壁に「教室はまちがうところだ」の詩が張り出されていた。初めてこの詩に出合った10年前の自分は…

「してもいい」から始まる

子ども新聞デスクの頃、さまざまな加害から子どもが身を守る方法を専門家に聞く記事を出した。記者が書いてきた原稿やポイントを一覧にした表を読んで、内容はうなずくことばかりなのに何か引っかかった。嫌なことをされたら嫌だと言って…